色々な女性がいます

何もしない女
だらしない女
気前のいい女
よく泣く女……

甘く、ときには苦く哀しい女たち
実力派の著者が鋭く繊細な視点で11人の女たちを描いた作品

車で遭遇した目を見張るように美しい女

電話ボックスで見かけた甘い香りを残した女

職場で一緒に働く世間に馴染めない女

友人の紹介でなんとなく付き合った怠惰な女

嬉しくても悲しくてもよく泣く女

居酒屋から連れ帰った泥酔する女

バイト先で知り合った芸能界志望の女

そして、中学の時に初めて淡い恋心を抱いた女…
 

人生の中で繰り返す、出会いと別れ
ときに苦く、哀しい現代の男女をリアルに描く
 

炊事、洗濯、掃除はおろか、腹が減ってもコンビニ弁当すら買いに行こうともしない女が男の家にいついた「どしゃぶりの女」

新宿の公衆電話で電話待ちをしている時に会話を盗み聞きしてしまった女を勤め先で見つけてしまった「公衆電話の女」

淡々としていて「いい女」は一人も出てこないが
どの女も、どの挿話も、リアリティーがあまりにも強すぎる

さまざまな女が登場し、男であれば誰もがそんな女の記憶をもっている

どの短編にも小気味のよい「落ち」があり、女は不可解さを残し去っていく

女性から見れば軽薄でつまらない話しばかりなのかもしれないが

男にとっては、その「余韻」が何ともいえない

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